放射線技術室
施設内で画像検査を実施しており、情報の共有や治療計画の調整をスムーズに行うことで、継続的なサポートを提供します。
放射線技術科では、X線を用いる一般撮影・CT検査を行っています。施設内に設備があるため、ご家族様が他の施設へ検査に連れていく必要がなく、時間や交通手段の手配に関するストレスを軽減できます。
一般撮影(レントゲン)
X線を用いた写真撮影を行います。X線には物質を透過する性質とフィルムに感光する性質があるので、体内を通り抜けたX線が内部の情報をフィルムに焼きつけ、X線写真となります。現在当院ではフィルムの代わりにイメージングプレート(IP)に画像を記録するCR(Computed Radiography)を使用しています。イメージングプレートはフィルムに比べ微小なX線吸収差を検出できる上、放射線に対する感度がとても高いため、撮影時のX線被ばくを低減できます。デジタルデータとして取得するため撮影写真の劣化もありません。また、重症患者等で病棟から移動できない患者様についてはポータブル装置を用いた撮影を行っています。
主な検査
■ 胸腹部撮影
主に、炎症や腫瘍などによる肺や腹部(臓器)の状態を確認するために撮影を行います。
■ 骨撮影
主に背骨や四肢の骨折や炎症、さらには腫瘍などの有無や位置確認のために撮影を行います。
CT検査
CTとはComputed Tomography(コンピューター断層撮影)の略称です。人の体の周りを回転しながらX線を当て、その情報をコンピューターで処理することで体の断面像を得ることができます。
主な検査
■ 頭部
頭部の外傷:脳の損傷や骨折の評価のために行われることがあります。
脳梗塞や脳出血の疑い:脳の血管や組織の異常を検出するために行われることがあります。
脳腫瘍の評価:脳内に腫瘍が存在するかどうかを確認するために行われることがあります。
頭痛やめまいの原因究明:頭痛やめまいの原因を特定するために行われることがあります。
痙攣や意識障害の評価:脳の異常が原因で起こる痙攣や意識障害の原因を探るために行われることがあります。
■ 胸部
呼吸器系の疾患評価:呼吸器系の病気や症状がある場合、胸部CTスキャンは肺の状態や病変を評価するために使用されます。肺炎、肺結核、肺気腫、肺がんなどの診断や追跡、治療効果の評価に使用されます。
胸部の外傷:胸部への怪我や外傷後の症状がある場合、CTスキャンは肋骨骨折、気胸、血胸、内臓損傷などの評価に使用されます。
胸部の腫瘍の検出:胸部の腫瘍や肺がんのスクリーニングや診断において、胸部CTスキャンが一般的に使用されます。これにより、腫瘍の存在、位置、大きさなどを評価することができます。
全身のステージング:他の部位に転移した可能性のある癌のステージングにおいて、胸部CTスキャンが使用されることがあります。これにより、肺や他の臓器への転移の有無や範囲を評価することができます。
■ 腹部
腹部の疾患評価:腹痛、消化器系の異常、腫瘍、感染症など、腹部の病気や症状がある場合、腹部CTスキャンは内臓器官(肝臓、膵臓、胃、腸、腎臓など)の状態や異常を評価するために使用されます。
腹部の外傷:腹部への怪我や外傷後の症状がある場合、CTスキャンは内臓損傷(肝臓損傷、脾臓損傷など)や出血の評価に使用されます。
腹部の腫瘍の検出:腹部の腫瘍や腹腔内のがんのスクリーニングや診断において、腹部CTスキャンが一般的に使用されます。これにより、腫瘍の存在、位置、大きさ、周囲の組織への浸潤などを評価することができます。
全身のステージング:他の部位に転移した可能性のある癌のステージングにおいて、腹部CTスキャンが使用されることがあります。これにより、肝臓、腹膜、リンパ節などの状態を評価し、がんの進行度を把握することができます。