光生会病院では下肢静脈瘤に対するレーザーを用いた日帰り手術(血管内焼却術)を行っております。
下肢静脈瘤についてはこちらをご参照ください。
生活習慣の改善、弾性ストッキングの使用にて症状の改善、進行を防ぐ。
注射で静脈内に直接硬化剤を投与する治療法
高位結紮術、ストリッピング術。
高位結紮術は局所麻酔でできますが再発が多く術後の傷も大きい。
血管内部から血管壁を焼いて、その血管をふさぐ手術です。
当日に帰宅することが可能です。
引用:下肢静脈瘤.net
© Integral Corporation
体への負担が少ない血管内焼却術。
治療内容としては、カテーテルと呼ばれるチューブを静脈瘤内へ挿入しカテーテル先端に熱を発生させて静脈を焼く、というものです。熱を発生させるものとしては、レーザー、高周波(ラジオ波)があります。
従来の手術治療に比べて、出血や痛みその他合併症が少なく、患者さんの負担が比較的少ないというメリットがあります。(全く何も起こらないわけではありません。)従って、日帰り手術や歩くことのできる高齢者への手術にも対応できる治療と言えます。
デメリットとしては治療の適応があるかどうか制限があること、少ないですが副作用、再発などがあること、安価ではないことが挙げられます。
従って進行した静脈瘤をもち、症状が強い方には非常に治療効果が実感できメリットのある治療法と言えます。また、静脈瘤のありかたは個人差がありますので、一律に血管内焼却術による治療だけではなく、静脈瘤切除術、硬化療法など組み合わせて行われることもあります。
血管内治療の適応は患者様の背景、血液検査、超音波検査やCT検査などを組み合わせ慎重に検討します。
治療法 | 保険 | 治療費 | 静脈瘤のタイプ |
---|---|---|---|
保存的治療 | △ | 3,000円~5,000円 | 軽症例、術後の再発予防 |
硬化療法 | ○ | 約10,000円 | くもの巣状、網目状、側枝型 |
手術療法 | ○ | 約40,000円 | 伏在型 |
血管内治療 | ○ | 約50,000円 | 伏在型 |
治療法 | 麻酔 | 入院 | 静脈瘤のタイプ |
---|---|---|---|
手術療法 | 全身または下半身の麻酔 | 3日から1週間 | 大 |
血管内治療 | 局所(+静脈麻酔) | ×(日帰り) | ほとんど無し |
静脈瘤について興味を持っていただけたでしょうか。
よく見かける病気でありながらあまり知られていない病気であり、実はいろいろな危険が潜んでいるのです。
症状がないから、困ってないから、高齢だからなどいろいろな理由で無治療となってしまっている方がたくさんいます。
糖尿病と同じで進行してからでは非常にやっかいになりますので、早めの予防治療が非常に大切です。静脈瘤に気づかれた方は早めの外来受診をしましょう。
光生会病院では「下肢外来」を開設しており、上述した下肢静脈瘤を始めその他の原因による下肢のむくみ、痛み(閉塞性動脈硬化症など末梢動脈性疾患)に対して検査・治療を実施しております。