放射線技術科
一般撮影室
- 一般撮影室では、最新の撮影機器FPD(フラットパネルディテクタ)を使用して、胸部や腹部の他、目的となる部位の撮影を行います。撮影室は3部屋あり、効率的に使い分けており、迅速な検査を心掛けています。
- FPDの導入により、従来のシステムに比べ低被曝・高画質化が可能となりました。また、撮影した写真を瞬時に確認できるため、スムーズな撮影を行うことが出来ます。
CT
CT装置は、GE Healthcare社製のCTスキャナー“Discovery CT750HD”を使用しています。1回の撮影で広範囲を細かく撮影することが可能で、撮影時の息止めや検査時間も大幅に短縮されています。当院の装置では最速で胸部のCTは約2秒、腹部のCTは約4秒(これらは体格や検査目的により異なる事があります)で、0.625mm厚の画像が得られます。また、2つの異なるエネルギーのX
MRI
MRI装置は、フィリップス社製 “Ingenia 3.0T”(インジニア 3.0テスラ)を使用しています。この装置は高解像度画像を得ることができるため、従来では見えなかった小さな疾患でも正確に検出することができます。また、それだけではなく検査を受ける方の環境を大幅に改善させるシステムを採用し、更には時間短縮撮像技術による短時間検査も可能となっており、検査を受けられる方の負担も軽減されます。
骨密度
令和2年1月より、従来までの前腕での測定の装置に加え、腰椎と大腿骨の骨密度測定が可能な新しい骨密度装置が導入されました。この装置は、X線TVシステムと骨密度測定が一体型となった装置であり、これにより、低線量透視による位置確認が可能となったことで、計測精度と再現性を向上させることが出来ます。また、約10秒と短い時間で撮影ができるので、静止している時間が短時間で済みます。また、大腿骨の測定では、最新のAI技術(Artificial Intelligence:人工知能)搭載により、より高い精度での大腿骨の認識が可能となります。
マンモグラフィ
- マンモグラフィ検査では、触っても判らないような早期の乳がんや、しこりを作らない非常に小さな乳がんを見つけることができます。
- 当院にはマンモグラフィ撮影認定放射線技師が在籍し、撮影は女性技師のみで対応しています。
X線TV室
- 当院では最新の装置を導入しており、高画質を維持しつつ、被ばく線量を最大40%以上低減させ撮影することが可能です。
- 胃のバリウム検査では、エックス線吸収の多いバリウム(造影剤)と、エックス線吸収の少ない炭酸ガス(発泡剤)を飲んでいただきます。検査中はゲップをしないように我慢していただき、様々な姿勢で様々な角度から胃の写真を撮影します。
- また、高画質、低被ばくという最新透視台の利点を生かし、外科の透視化でのカテーテル検査、整形外科での整復、消化器内科での透視検査など様々な検査に対応しております。
バス健診
- 企業にバスで出向き、専用のバスを用いて出張健診を行っております。当院では2台専用バスを所有しており、胸部撮影用と胃部(バリウム)・胸部を併用して撮影できるものがあります。
- バス胸部
デジタル撮影装置により画像をコンピュータ処理することで、高画質の画像を得ることができ、病気の発見がしやすくなっております。またエックス線の被ばくによる影響を低減することができ、身体への負担を減らすことができます。
眼底・眼圧
- 眼底検査は、瞳孔を通じて眼底内の網膜・視神経乳頭などを検査することをいいます。
- 眼底は直接的に血管を観察できる場所です。このため眼科領域のみならず、高血圧や糖尿病などの内科疾患に対しても重要な検査です。
- 当院の健診で行う眼底検査では、眼底撮影専用の独自センサーよる高画質撮影が可能となります。また低光量で撮影するため、まぶしさが緩和され、受診者様の負担を軽減できます。
- 眼圧検査は、房水という液体により保たれている眼球内圧を測定することをいいます。
- 眼にごく少量の空気を吹き付けて眼圧を測定します。コンタクトレンズは検査の時に外していただきます。
- 当院の健診で行う眼底検査では、左右眼フルオート測定機能により迅速かつスムーズな検査が可能となります。測定時に吹き付ける空気は従来の装置よりやわらかく、受診者様の負担を軽減できます。
外科用イメージ
外科用イメージ装置は、シーメンス社製の“Siremobil Compact L”を使用しています。外科用イメージ装置は、体を透過したX線をリアルタイムにモニターに映し出すことが出来ます。外科・整形外科手術をサポートするX線透視診断装置であり、患者様の骨、臓器、血管などの観察に使用します。